
【大失言】「笑みちゃんは夜泣きしないね」

三女の笑みちゃんが家にやってきてからの夜。 私は数時間おきに起きてミルクを作り、飲ませるために夜中に起きていました。ただ、夜泣きをあやして一晩中眠れない、といった経験はほとんどありませんでした。
「笑みちゃんは手がかからなくて本当に助かるなぁ」
そう思っていたのは、あろうことか私だけだったのです。
奥様の様子が一変した、ある日の会話
ある日、私は何気なく妻にこう話しかけました。 「笑みちゃんって、あんまり夜泣きをしないよね」
その瞬間、妻の表情がサッと一変しました。
「あなたはミルクをあげるために起きるけど、飲ませたらすぐに自分だけ寝ちゃうよね。 そのあと、笑みがなかなか寝付けなかったり、途中で夜泣きして起きたりしても、あなたは隣でいびきをかいて寝てるだけじゃない。父親として、二人で笑みの面倒を見るんじゃなかったの? 明日も仕事があるからと思って、わざと起こさずにいてあげただけ。 一緒の部屋で寝ていても全く気づかないんだから、今夜からもう他の部屋で寝てください。」
——やってしまいました。 仕事で疲れていたとはいえ、同じ部屋で我が子が泣いていることにも気づかず、爆睡してしまっていた父親。涙が出るほど情けなく、完全にやらかしてしまった瞬間でした。
「若くないのよ」お姉ちゃんたちの年子育児、あの頃の壮絶な記憶
妻だって、日中は笑みちゃんのお世話をしながら、家事もすべてこなしているのです。自分の「やったつもり」がいかに浅かったか、誠に申し訳なく猛反省しました。
怒りが少し落ち着いたあと、妻はポツリと当時の本音を教えてくれました。
「まあ、上の二人に比べたら夜泣き自体は少ない方だけどね……。 お姉ちゃんたちは年子(1歳差)だったから、どちらかが泣くともう片方もつられて泣き出すし、一人がやっと泣き止んだと思ったら、今度はもう一人が泣き出すの繰り返し。当時は本当に寝る時間なんてなかった。 あの頃は若かったから気力と体力で何とかなったけど、今は私も若くないの。本当にいい加減にして。」
上の娘二人を、どれほどの孤独と壮絶な睡眠不足のなかで育て上げてきたのか。 その経験があるからこそ、今回の私の「夜泣きしないね」という無神経な一言は、妻の心を深く逆撫でしてしまったのだと痛感しました。
年ばかり重ねて何もできない父親。だからこそ、今
笑みちゃんが生まれて半年、前に「お風呂と寝かしつけを担当するようになった」と書きましたが、その「第一歩」を踏み出す前には、こんな情けない大失敗があったのです。
年齢ばかり重ねて、肝心なところで全く気が利かない父親。本当に情けない限りです。
それでも、私の仕事を気遣って夜中に起こさずにいてくれた妻、そして過去からずっと一人で戦い続けていた妻には、いくら感謝しても足りません。これからはもっとアンテナを高く張って、妻の負担を背負える男にならなければと、改めて強く心に誓った出来事でした。

